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2021-06-29

令和3年度第1回生活指導・家庭教育委員会合同委員会

合同委員会の様子

6月23日(水)石川県文教会館において委員8名、石川大会関係者5名の計13名(リモート6名)が参加して行われました。中田里奈生活指導委員長(野々市明倫高校)の開会挨拶の後、リクルートEd-tech総研所長(リクルート・キャリアガイダンス前編集長)の山下真司氏による「高校生の親に期待すること」と題した講話を拝聴しました。

   山下真司 氏

【講話要旨】
複雑で不確実、曖昧と言われた社会を新型コロナはさらに予測不能なものにしています。18才対象の世界若者意識調査では「自国の将来がよくなる」と回答した割合は中国96%、インド77%、米国30%、英国25%、韓国22%、ドイツ21%に対し、日本は10%しかなく、若者が日本の課題をどこか「他人ごと」として見ている姿が浮かび上がります。校則ですら変えた経験のない高校生が社会を変えようという意欲をはたして持てるでしょうか。また、高校の先生方に進路指導における課題を聞いたところ、多かったのは「自分で進路を決められない」、「失敗を恐れるがゆえに高い目標を立てず、達成可能な位で満足してしまう」ということでした。これらを踏まえて親、学校にとって大切なことは社会の様々な問題を「他人ごと」ではなく、「自分ごと」として考えられる若者に育てることだと考えています。そして社会の問題を解決するために学びたいと思えるように、学ぶ目的を徐々に醸成していくことが大事だと思います。立命館アジア太平洋大学の出口治明学長はこれからの子育てについて次のように述べています。「成績を上げる事より、自分の好きなことに夢中にさせる。素直より、常識や大人の言うことに疑いを持たせる。我慢強くさせるより、やりたいことをやらせる。協調性を高めるより、周囲に忖度せず自分の道を進ませる。」
子どもの自立に責任を持つ親として、ここで子どもに言うべきか、今は我慢すべきか、どうしたらよいか、当事者として判断することは感情的にも難しいことです。だからこそ第三者的な立場としてPTAの皆さんが親子の相談にのれるような、そんな機会を作り出すことが今のPTAに求められているような気もしています。

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