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2018-06-14

平成30年度 第1回生活指導・母親代表委員会合同委員会

6月14日(木)県文教会館において、委員18名、事務局2名の出席で開催されました。各委員長は県高P連会長校から選出することとなっており、今年度は県連会長校が金沢西高校であることから二木芳美、久保静香のお二人がそれぞれ生活指導と母親代表委員長となりました。第1回委員会は三つのテーマで研究協議を行い、それぞれの課題について家庭での状況やPTAと学校が連携した取組について情報交換を行い、子どもたちにとって大きな問題となっている現状をどのようにしたら改善できるのかについて考える機会を持ちました。
≪①情報化社会の中で家庭は子どもとどのようにつながっていけばよいか≫
急激なスマホの普及によって高校生の1日のスマートフォン使用時間が平均3時間を超えている。勉強時間の確保をはじめ、誹謗中傷や個人情報の拡散、有害サイトアクセス等による問題が取り沙汰されている中で親子はどのような家庭内ルールを取り決めるべきなのか、そしてどのような触れ合いの場面を求めていけばよいのか。さらには学校や地域での活動を含め、PTAは子どもと繋がろうとする家庭にどのような効果的アプローチをしていけばよいかについて話し合いました。

≪②子どもの進路観の育成、進路決定のための学校、保護者が協働した体制づくり≫

昨年度、全国高P連が実施した「高校生と保護者の進路に関する意識調査」からいくつか抜粋した資料を参考にして、現在の高校生と保護者の考え方について話し合いました。多くの高校生が急激な社会変化の中で自分の将来に不安を抱き、働くことに気がかりを感じているといった調査結果から、高校での進路指導の充実に加えて、何のために働くのか、働くとはどういったことなのかといった進路観の育成や進路決定における保護者の関わりについて考え、意見交換しました。
≪③子どもが主体的に考え、行動するため、PTAとしてどのように関わるか≫
今後10年間で、半分の仕事が無くなると言われている。それは、やらされ感や受け身の姿勢でもできる仕事、つまりマニュアル通りの仕事はAIが担っていくからである。そして日本の若者が他国に比べて自己肯定感が極めて低いといった調査結果も少子高齢化や人口減少といった多くの課題を抱える我が国の国際競争力低下を予測させる。どうして子どもたちは主体性が身につかないのかについて話し合いました。人に迷惑をかけてはいけないから、褒めることよりも駄目なことばかりを注意し、小さな型にはめすぎていることが主体性を奪っているのではないか。子どもに主体性をもたせるには、まず、大人、保護者が主体的に取り組む姿勢を持つことが大切ではないか等、いろんな意見が出され、貴重な学びの場となりました。

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